A. 暗号資産の一般的なリスク
市場リスク
暗号資産市場は非常に変動が激しく、予測が困難です。従来の金融市場とは異なり、大部分が規制されておらず、ソーシャルメディアのトレンド、世論、規制関連ニュース、技術的進展などの要因による影響を大きく受ける可能性があります。この極端な価格変動は、投資額の価値が劇的かつ予測不能に変動する可能性があることを意味し、投資資金全額を失う重大なリスクがあります。
流動性リスク
流動性リスクとは、資産を損失回避に十分な速さで売買できない、または真の市場価値を反映した価格で売買できないリスクを指します。BitcoinやEthereumなどの一部の主要暗号資産は高い流動性を有していますが、特に新興または小規模なトークンでは取引量が非常に少ない場合があります。これにより、特に市場ストレス下では希望する価格で資産を売却することが困難となり、重大な損失につながる可能性があります。
決済リスク
決済リスク(カウンターパーティリスク)とは、一方の当事者が自身の義務を履行した後でも、取引が想定どおりに完了しないリスクを指します。当社のお客様については、EU Internet Ventures BVが取引を処理し、暗号資産を受領するか、法定通貨を即時返金するかのいずれかを保証するため、このリスクは軽減されます。万一、お客様の支払後に暗号資産をお届けできない場合には、お支払いを返金いたします。ただし、業務上の処理時間および流動性確保に要する時間により、当社側での返金処理は即時であっても、お客様の口座に反映されるまでには時間を要する場合があることにご留意ください。
B. サービス全般に関するリスク
EU Internet Ventures BVが提供するサービスをご利用になる際には、プラットフォーム自体に関連する以下のようなリスクにも晒されます(ただしこれらに限定されません):
- オペレーショナルリスク: 技術的問題、システム障害、または人的エラーに起因する損失リスク。
- セキュリティリスク: ハッキング、フィッシング攻撃、その他のサイバー脅威により、資産が紛失または窃取されるリスク。
- 規制リスク: お客様が保有する暗号資産または当社が提供するサービスに影響し得る法令・規制の変更に伴うリスクで、価値の損失またはサービスの停止につながる可能性があります。
C. 暗号資産の種類ごとの特有リスク
暗号資産への投資には、資産の種類によって異なるさまざまなリスクが伴います。以下は、代表的な暗号資産カテゴリーおよびそれぞれに関連するリスクの概要です
1. ステーブルコイン(例:USDT、USDC)
- 原資産の準備金:Tether(USDT)やUSD Coin(USDC)などのステーブルコインは通常、法定通貨準備金により裏付けられています。ただし、監査に関する透明性が限定的であること等を背景に、これら準備金の安定性が問われるケースは少なくありません。裏付け機関または発行者が財務上の困難に陥った場合、トークンの償還が困難または不可能になる可能性があります。
- アルゴリズムリスク: ペッグを維持するためにアルゴリズムを利用しているステーブルコインは、当該アルゴリズムが市場状況に有効に対応できない場合に機能不全となり、価値の下落につながる可能性があります。
- 償還リスク: 特に高いボラティリティ発生時や業務上の支障が生じた際に、額面価値での償還を保証しないステーブルコインも存在します。
- 規制環境:ステーブルコインは、金融の安定性に影響を及ぼす可能性や、マネーロンダリングなどの違法行為に利用される懸念などから、世界的に規制当局の監視が強まっています。規制措置により、ステーブルコインの運営または価値が変化する可能性があります。
- 市場センチメント:ステーブルコインは価格安定を目指すものですが、市場センチメントや裏付け資産自体の変動により、ボラティリティが発生する可能性があります。
- 競争:市場に複数のステーブルコインが存在する中、特定のステーブルコインから別のステーブルコインへ需要がシフトするリスクがあり、特定トークンの価値および流動性に影響を及ぼす可能性があります。
- 流動性リスク:市場ストレス時には流動性が影響を受ける場合があり、ステーブルコインを想定された価値で交換することが困難になる可能性があります。
2. ユーティリティ型またはプラットフォーム固有のトークンを有する暗号通貨(例:Ethereum、Polygon、Litecoin)
- 価格変動:これらの資産は価格変動が大きいのが特徴です。普及動向、技術的進展、規制変更などに基づいて大きな変動が発生する可能性があり、多額の利益および損失の双方につながり得ます。
- 規制環境:暗号通貨をめぐる規制環境は継続的に進化しています。規制措置は普及を阻害する場合もあれば促進する場合もあり、価格および需要に影響を及ぼします。
- 技術およびセキュリティリスク:暗号通貨はブロックチェーン技術に依存しており、バグ、ハッキング、ソフトウェアエラーなどの脆弱性が発生し得るため、資産の価値およびセキュリティに対するリスクとなります。
- 競争:これらのプラットフォームは、より優れたスケーラビリティ、セキュリティ、機能を提供し得る他のブロックチェーン技術との競争に直面しており、特定のトークンに対する需要減少につながる可能性があります。
- ネットワークの信頼性およびスケーラビリティ:EthereumやPolygonのようなプラットフォームは、特に需要が高い時期にネットワーク混雑やスケーラビリティの課題に脆弱です。これにより、取引手数料の上昇、処理の遅延、ユーザー体験の低下が生じる可能性があります。
- 普及およびユースケース:Ethereumなどの暗号通貨の長期的な価値は、そのユースケースの広範な普及に依存します。主要な市場または業界で普及が進まなければ、価値に悪影響が生じる可能性があります。
- ハードフォーク:重大なプロトコル変更(ハードフォーク)はチェーン分岐および不確実性を引き起こし、投資家の信頼を損ない価格下落を招く可能性があります。
3. 決済および価値貯蔵型コイン(例:Bitcoin、Bitcoin Cash)
- 価格変動:他の暗号通貨と同様、Bitcoin(BTC)およびBitcoin Cash(BCH)は急速かつ大幅な価格変動の対象であり、多額の利益または損失が生じ得ます。
- 規制環境:Bitcoinおよびその他の暗号通貨に対する規制上の取扱いは国ごとに大きく異なり得るため、価格変動および流動性に影響し得る不確実性が生じます。
- 技術リスク:Bitcoinの基盤技術は安全と考えられているものの、ネットワークフォークや特定の実装における脆弱性などの問題が、その安定性およびセキュリティを脅かす可能性があります。
- 市場センチメント:世論、市場センチメント、メディア報道は、これらのコインの価格に大きな影響を及ぼします。ポジティブまたはネガティブなニュースによって急激な価格変動が生じる可能性があります。
- 競争:BitcoinおよびBitcoin Cashは、新しい暗号通貨や代替決済システムとの競争に直面しています。選好の変化により需要が減少し、価値に影響を及ぼす可能性があります。
4. 取引所系トークンまたは分散型金融(DeFi)トークン
これらのトークンは、従来の仲介者を介さずに金融サービスを提供するプラットフォームに紐づいています。
- 価格変動:これらのトークンは変動が非常に大きく、急速な価格変動が生じ得ます。その価値は、取引所プラットフォームのパフォーマンスおよび評判と密接に関連しています。
- 規制当局による監視:取引所に対する規制措置は、トークンの価値および有用性に直接影響を及ぼす可能性があります。
- プラットフォームへの依存:これらのトークンの価値は、取引所の成功に大きく依存します。取引所が業務上または規制上の問題に直面した場合、トークンの価格および流動性に直接的な影響が及ぶ可能性があります。
- トークノミクスの変更:BitcoinやEthereumとは異なり、取引所はトークンの供給をコントロールしており、トークノミクスの変更(発行や配分の調整など)が価値に影響を及ぼす可能性があります。
- 市場操作:これらのトークンは、パンプ・アンド・ダンプなどの市場操作リスクにさらされる可能性があり、大きな価格変動を招く場合があります。
- スマートコントラクトリスク:DeFiプラットフォームはスマートコントラクト上で動作し、脆弱性が存在する可能性があります。エクスプロイトにより、多額の金銭的損失が発生し得ます。
- 詐欺および不正行為:DeFiエコシステムでは、開発者が資金を引き出して投資家に無価値のトークンだけを残す「ラグプル」などの詐欺的なスキームが発生した事例があります。
5. ラップド・トークン(例:Wrapped Bitcoin – WBTC)
ラップド・トークンは、一方のブロックチェーン上の資産を他方のブロックチェーン上で表現するもので、相互運用性を促進します。関連するリスクは以下のとおりです:
- 価格変動:Wrapped Bitcoin(WBTC)はBitcoin(BTC)の価格変動の影響を受けます。その価値はBitcoinの価格変動を反映して大きく変動する可能性があります。
- カストディアンリスク:WBTCは、原資産であるBitcoinを保有するために第三者のカストディアンに依存しており、カストディの不適切な管理やセキュリティ侵害に関連するリスクが伴います。
- カウンターパーティリスク:ユーザーは、カストディアンならびにミンティングおよびバーニングのプロセスを信頼する必要があります。これらの当事者による不備や不正行為が発生した場合、金銭的損失につながる可能性があります。
- 相互運用性リスク:WBTCは異なるブロックチェーン(BitcoinおよびEthereum)間で運用されるため、これらネットワーク間の技術的問題や非互換性によりトークンの機能が阻害される可能性があります。
- 流動性リスク:WBTCをBitcoinに償還する能力は、市場の流動性によって変動する可能性があります。その結果、希望する価格でWBTCを売買することが困難になる可能性があります。
6. ミームコイン
ミームコインは、インターネット上のミームやジョークに着想を得た暗号通貨で、特有のリスクを伴います:
- 実用性の欠如:ジョークとして作成されることが多いため、ミームコインには実用的なユースケースが欠けている場合があり、長期的価値に影響を及ぼします。
- 高いボラティリティ:価格はファンダメンタルズではなくソーシャルメディアのトレンドや投機に左右され、極端に変動する可能性があります。
- 流動性リスク:ミームコインは流動性が低い場合があり、市場価格に影響を及ぼさずに売買することが困難になる可能性があります。
7. 認可を受けていない発行者が発行するステーブルコイン
暗号資産市場規則(MiCA)のもと、電子マネートークン(ステーブルコインとしても知られます)の発行者は、EU域内で一般に提供し、または取引可能としようとする前に、適切な認可を取得する必要があります。
認可を受けていない事業者が発行するステーブルコインには、以下を含むリスクが高まる可能性があります:
- 準備金および監査に関する透明性の低下、
- 償還メカニズムの脆弱性または不確実性、
- 開示の限定、
- 流動性の低下、または当該ステーブルコインのサポート(オフランプを含む)に対応する取引場所の減少。
当社は、認可を受けた発行者が発行するステーブルコインのみを売買・保有することをお客様にお勧めします。ただし、EUのお客様が認可を受けていない事業者が発行するステーブルコインを保有、売買すること自体は、一般的には違法ではありません。もっとも、MiCAに定められた保護、ガバナンス基準、監督が存在しないため、こうした行為はお客様を重大なリスクに晒す可能性があることにご留意ください。
Banxaは、規制されていないステーブルコインを一般に提供または宣伝することはありません。ステーブルコイン発行者が認可を受けているかを確認するため、お客様は定期的に更新される ESMA MiCA登録簿をご参照ください。